浴びる

おととい床で寝落ちたせいかぎっくり脇腹(腰ではないのだ)になっていた、もう一晩経った(今度はちゃんと布団で寝た)のだけれどまだぎっくりしたままだ

 

久しぶりにまたこうやって文章にしたくなって、それがやっぱりこういう鬱屈としたような疲れ果てたような気持ちの日であることを、芸がないなとおもう、書くことは過去にする行為だから、前を向いていることにもなる、ということにしといてもいいかな

 

もう何も考えたくないし何も知りたくない、というのは嘘で、じぶんのことを誰より真摯にとらえてその分傷つきながらもなんとかしようとしているのはじぶん自身でありじしんの両親であると思うのだけれどそれでも、わたしも親だからわかるけれど親御さんのためにももっと一生懸命がむしゃらにやりなさいよと言ってくる事情を半分も知らないような他人はいて、それとももしかして傷ついてないでとっとと嫌えばよかったのでしょうか彼女のこと、というのも嘘で、そもそも好きになれずにいたのだけれど。

 

部屋にいるときはとにかく音楽をかけているから、浴びているようなかたちになる、それは床にそのまま落ちる流れもあれば肩に弾ける飛沫もあるシャワーとおなじで、今は何の気なしに素通りしているフレーズもあれば耳に留まり心を洗う言葉もある

 

たとえば最近髪に沿い肩へ伝う水は、テイラースウィフトの「Delicate」とか

これが最善の選択というわけじゃない 

わたしの評判は今までにないほど地に落ちているから

ありのままのわたしを好きになってくれないと

お互い何の約束もできない

今はね そうでしょベイビー

でもとりあえず何か一杯飲ませてもらえるかしら

きのこ帝国の「ヒーローにはなれないけど」とか

死ぬよりも簡単だ

笑って 笑って

下手くそでもかまわない

笑って ねえ、笑ってよ

(中略)

誰にも負けたくないと

泣いた きみは泣いた

何者にもなれなくても

凛と立っていてくれよ

お互い何の約束もできなくても、絶望さえしなければ愛することはできるのかもしれないし、何者にもなれないとかそんなこと言ってないで凛としてたほうが何かにはなれる気もするし、と思いながら、身体に受けた水流はちゃんと、わたしの中の水脈になる。

 

もっと水流は増してつねに新鮮なきらめきを持つといいし、水脈は不意に深い音を鳴らすといい。なにが響くかわからないから浴びる、というので今はいいのかもしれない。