薬缶

1997年初秋生まれ。小学校の国語で習った空飛ぶ薬缶の詩が好きです。

湯気

おもろい本を読みました、西加奈子というひとの本で、賢い猫がでてきます。読みながら幾度か涙が出そうになったのは純粋な感嘆のためで、泣かせるために書かれてないのにそんな心地にさせてくれるようなジツリキのある、気持ちの良い作品でした、すごいなぁ西加奈子、すごいなぁ、と思いながら読みました。このひとが又吉の推す作家にして、椎名林檎が対談を望むお人か、なるほどなるほど。しばらくはこのひとの著作を漁って人生勉強としたいと思います。じゆうな時間のあるときに、湯船にあつくないお湯を張って、1ミリも読んでない本を持って入って、読み了えてからあがるのがすきです。

今日は初雪が降りました。ちがう街で夜を過ごす人へ返信をして(あちらも寒いとのこと)、ねるまえに生姜湯をと思って青い薬缶に水を溜めました。火にかけてから、思い立って玄関を開け、素足にヒールをつっかけてマンションの廊下に出ました。地面や電線に雪が積もっているのが見えました。冬が好きです、雪も愉しいです。こんな夜に煙草吸ったら美味しいやろうなぁ、まあいっか、と思いながら部屋に戻ると、薬缶の口から湯気が立ち始めていました。わたしはわたしの人生を、生き方を、結構好きだなと思って、そう思えた今日のことを、日記か何かに書いておきたいなと思いました。嬉しいことですね。